2019年06月23日

栃の森の野鳥調査A(2019/6/9 京都府)

今回の野鳥調査で印象に残った生き物です。


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京都府と福井県境の峠で見た新鮮な熊剥ぎ。この森には時々クマの痕跡があります。出会いたいような、出会いたくないような。距離があってお互いに安心な状態で出会いたいですね。


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初めて観察した黄色いスッポンタケの仲間。京都府では絶滅種となっているキイロスッポンタケでした。通常のスッポンタケより発生する時期が早いようです。たくさん出ていたのですがほぼ終わりで、形がしっかりしているのはこれだけでした。


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これも今回初めて出会った黒いナメクジ。絶滅危惧種のヤマコウラナメクジでした。観察事例が少なく希少なナメクジのようです。おそらく興味をもたれることが少なく見過ごされている可能性もあるのではと思います。いろいろな生き物に着目できるように注意していきたいと思います。


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この森ではほとんどの水場にアカハライモリがいます。それも高密度で。モリアオガエルの卵塊が落ちるとたくさんのイモリが集まって卵を食べていました。生存競争は厳しいものです。




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2019年06月17日

ショウキランとトケンラン:栃の森の野鳥調査@(2019/6/9京都府)

モリアオガエルの産卵を観察した翌日は、いつもの栃の森で野鳥調査でした。前夜から調査地近くに入ってコノハズクなどの声を聴きながら調査担当の皆さんと酒を飲むのが楽しみなのですが、雨のためか鳴かずでした。残念。

調査当日は5時前に出発。雨はやんだものの霧のようなカスミが終日でていました。野鳥はオオルリやキビタキなど、アカショウビンも鳴いていました。


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朝5時半、滋賀と京都の境となる峠から滋賀県側を望む。霞んでいます。


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林内も霞んでいました。栃の森らしくトチの葉越しに撮影。


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この時期らしくギンリョウソウもあちこちに咲いていました。


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ショウキランは例年よりやや遅めのようでしたが、何か所かで咲いていました。
ショウキランは数年に渡って同じ場所に咲くこともありますが、前年まで咲いていない場所に突然大きな株が出ることもあり興味深いです。


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トケンランも咲いていましたが、全体的に元気がありませんでした。
ここ数年、シカ駆除の効果が出ているのかトケンランは増加していました。複数株が密生するようになった場所もあり、昨年は多くの花をみることができました。ところが今年は、密生した場所では葉や花茎が変色して咲く前にダメになっていました。何が原因なのでしょう。


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一番状態のよかったトケンランです。昨年まで咲かなかった場所に突然咲いていました。


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調査が終わっての帰り道、早朝暗くて気づかなかったササユリが咲いていました。ササユリもシカの食害のため減っています。シカが入らないような林道わきの急斜面にしか残っていませんでした。


その他観察した生き物は次回アップしたいと思います。






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2019年06月15日

モリアオガエル(2019/6/8滋賀県湖西北部)

この日は山にゼフィルス狙いで行ったのですが雨で断念。時期的にも少し早いようでした。
あきらめて琵琶湖岸でトンボでも見ようと移動したのですが、今度は強風で無理。
雨ならモリアオガエルの産卵が活発になっているだろうと山間の池に。これは正解でした。
久しぶりにモリアオガエルの産卵をじっくり観察できました。

ペアのモリアオガエルが木に登り始めて産卵するまで2時間かかりました。
池の中に生えているハンノキに産卵しているのですが、カエルを捕食するためにシマヘビが2頭も木に登っていました。
生存競争は厳しいですね。


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樹上で♀を待つモリアオガエル♂

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モリアオガエル♂、斑のある個体


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モリアオガエル♂、ほぼ無斑の個体


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池の中に生えているハンノキの根元に現れたモリアオガエルのペア


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根元でしばらく様子を見ていたが一気に横枝まで登ってそこでしばらく待機。その後ようやく産卵場所に移動しました。


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ペアが産卵場所に現れたのを確認して急いで移動するモリアオガエル♂


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産卵開始したモリアオガエル。♂が次々に集まってきます。


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最終的には♀1に♂5となりました。ペアがハンノキの根元に現れてから2時間かかりました。


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ハンノキには捕食者のシマヘビが登っていました。やや小型の個体。


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シマヘビ別個体。この個体はかなり大きな個体でした。移動中に大きく口を広げました。


天気が悪く難儀しましたが最後はモリアオガエルの観察で満足し、翌日の野鳥調査のため移動しました。




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2019年06月09日

オオルリシジミ(2019/5/25長野県)

草原性の生き物は減少著しいと思います。オオルリシジミはクララを食草とするシジミチョウで、現在では長野県と九州の草原で観察されるのみとなっています。

長野県では各地で保護活動が行われていますが、自然状態で観察することは難しくなっています。
今回観察したオオルリシジミは人工繁殖で蛹まで育てた個体をクララを植栽した公園に放したものです。
貴重なチョウを観察できる良い機会として行ってみました。広島にしか残っていないヒョウモンモドキも人工繁殖が軌道にのれば同じような形になるのではと思います。


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クララに止まるオオルリシジミ♀


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同一個体
オオルリシジミと言う名前のとおり、シジミチョウとしてはかなり大きく感じました。


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♀に集まる♂。翅を広げているのが♀です。♀は翅縁の黒斑の幅が広くなっています。


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交尾を拒否する♀。左が♂、右が♀です。


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クララにとまるオオルリシジミ♂




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2019年06月04日

ノビタキ(2019/5/24,25霧ヶ峰)

ホテイランを観察した南アルプス山麓から北上して霧ヶ峰へ。
草原性の野鳥、特に繁殖期のオオジシギの観察が目的でした。

八島ヶ原湿原に夕方到着。陽が落ちるまでに湿原を一周しましたが、オオジシギは観察できずでした。以前来たときは複数個体観察できたのですが・・・。個体数が減少しているとは聴いていたのですが、まさか観察できないとは。。。


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八島ヶ原湿原、まだ冬枯れの状態でした。


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翌日、日の出直前の八島ヶ原湿原。朝の冷え込みもなく、空は満天の星でした。


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ノビタキはまだ縄張り争いをしているようでした。


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ノビタキ、夏羽が鮮やか。


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ホオアカも各所で観察。


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ホオアカもソングポストで鳴いていました。


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オオジシギを探して車山湿原も覗いてみたのですが、姿はありませんでした。


オオジシギが観察できなかったのは少しショックでしたが、次の場所に移動するのでした。



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2019年06月01日

シナノコザクラ(2019/5/24長野県)

ホテイランを観察した南アルプス山麓で出会った花たちです。


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コミヤマカタバミ
ミヤマカタバミより華奢なカタバミです。


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ミヤマスミレ
西日本ではほとんど分布していないので初めての観察でした。標高1700mの苔むした林床で観察。


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ミヤマスミレ
苔むした倒木に生えていました。今回出会ったミヤマスミレで一番のお気に入り。


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同一株
特徴的なハート型の葉です。


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同一株
距は太く短い。


この場所を訪れる人の目的はホテイランとこの花、シナノコザクラです。


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切り立った崖に生育するシナノコザクラ


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シナノコザクラ
この日は天気が良すぎて、日が当たった花は色が飛んでしまいます。


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シナノコザクラ


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シナノコザクラ


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湿った崖に生育するシナノコザクラ


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シナノコザクラ


ホテイランとシナノコザクラを観察した後に道を歩いていると、初めて見る白い花がありました。
チチブシロカネソウでした。


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チチブシロカネソウ


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チチブシロカネソウ


チチブシロカネソウと一緒にミヤマエンレイソウも咲いていました。


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ミヤマエンレイソウ
白い花でシロバナエンレイソウとも呼ばれます。

この場所ではムシトリスミレも観察したのですが、残念ながら花茎がやっと出始めた状態で花は咲いていませんでした。
滋賀や広島では観察できない花に出会い楽しい一日でした。





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2019年05月30日

ホテイラン(2019/5/24長野県)

5月24日、長年行きたかった南アルプス山麓に行ってきました。一番の目的はホテイランの観察です。


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天気が良すぎて写真には不適な一日でした。奥に甲斐駒が見えます。


以下、観察したホテイランです。10株程度確認しました。


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2株並んで咲くホテイラン。苔むした林床で咲いています。


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同一株

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まだ蕾の株もありました。

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ホテイラン


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ホテイランのアップ


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一株だけ花の色が淡い株がありました。


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同一株を側面から。


あこがれのホテイランを観察できました。この時期に長野県に行くのは初めてだったので、ホテイランに加えていろいろの出会いがありました。数回に分けてアップする予定です。




ラベル:ホテイラン
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2019年05月26日

ハチクマ、春の渡り(2019/5/11滋賀県湖西北部)

この春はハチクマの渡りが早く、ピークを逃してしまいました。それでもハチクマの渡りを見たくて、早朝より湖西北部の山に登ってみました。


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登山口に朝6時到着。山頂目指して登ります。途中イワカガミが満開でした。スミレ類はほぼ終わりでオオバキスミレも2株しか残っていませんでした。期待していたツルタチツボスミレは見かけませんでした。


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7時45分に山頂到着。天気が良すぎます。山頂から北西側の眺望。この上を帯の様にハチクマが流れているの期待していましたが・・・。


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一番近くを飛んだハチクマ♂
朝は比較的風が弱く琵琶湖側からハチクマが上昇してきました。


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同一個体


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ハチクマ♀


徐々に北風が強くなり10時以降は北側の谷沿いにハチクマが北東側の尾根に上昇する様になりました。
この日は15時までの観察でハチクマ47、ハイタカ属(ほとんどツミと思われる)8でした。



ラベル:ハチクマ
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2019年05月18日

ダイセンキスミレ(2019/5/3 広島県北東部)

GWの最後はいつものとおりダイセンキスミレです。


s-2019-05-03_09-31-56.jpg大膳原から吾妻山を望む


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大膳原で日向ぼっこしていたヤマカガシ


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ボタンネコノメで吸蜜するスギタニルリシジミ


昨年この場所ではダイセンキスミレが咲き終わっていたのですが、今年はほぼ満開でした。


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オオタチツボスミレをバックにしたダイセンキスミレ


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ダイセンキスミレ


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ダイセンキスミレ


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ダイセンキスミレ


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ダイセンキスミレのアップ


大膳原ではセグロカッコウの声が聞こえました。昨年も聞いたので例年通過しているのかもしれません。




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2019年05月13日

ヒバサンショウウオなどGWに出会ったサンショウウオ(広島県)

GWに出会ったサンショウウオ3種です。

サンショウウオの分類は近年大幅に再構築されています。以前は広島にはカスミサンショウウオ、ブチサンショウウオ、ヒダサンショウウオ、ハコネサンショウウオが生息していると言われていましたが、そのすべてが細分化されています。

カスミサンショウウオは9種に分かれ、そのうち4種が広島県内に分布しています。ヒバサンショウウオは従来高地型カスミサンショウウオと言われていたものです。DNA分析の結果、カスミサンショウウオよりもハクバサンショウウオに近縁であることが判りました。比婆の名前を付けてもらったこともあり、今回ぜひ見たかったサンショウウオでした。

ブチサンショウウオは一旦ブチサンショウウオとコガタブチサンショウウオに分かれ、ブチサンショウウオがさらに3種に分かれています。広島にはチュウゴクブチサンショウウオが生息しています。

ハコネサンショウウオも6種に細分化され、広島にはハコネサンショウウオとシコクサンショウウオが生息しています。

このGW、チュウゴクブチサンショウウオ、ハコネサンショウウオ、ヒバサンショウウオを観察できました。以下、その写真です。


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チュウゴクブチサンショウウオ(2019/5/2広島県北西部)
成体です。沢の源流域で岩の下に隠れていました。


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同一個体


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同一個体、斑紋は個体により様々です。この個体は標準的な感じです。


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チュウゴクブチサンショウウオ幼生(2019/5/2広島県北西部)


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ハコネサンショウウオ(2019/5/2広島県北東部)
一個個体目

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ハコネサンショウウオ(2019/5/3広島県北東部)
2個体目。


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同一個体


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ヒバサンショウウオ(2019/5/3広島県北東部)
1個体目、小型の成体


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同一個体


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ヒバサンショウウオ(2019/5/3広島県北東部)
2個体目、小型の成体


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ヒバサンショウウオ(2019/5/3広島県北東部)
岩の下に卵のうと共に隠れていました。この個体は大きく立派でした。


サンショウウオ3種を観察できましたが、最近はサンショウウオの個体数が減少しているように思います。環境の悪化もあると思いますが、マニアによる採集もあるのではと思います。今回行った山域でもサンショウウオを探したと思われる痕跡が各所にありました。観察だけにして、この魅力的な生き物を末永く見守りたいものです。





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