久しぶりに海鳥観察に行ってきました。昔利用した東京-苫小牧航路、東京-釧路航路が無くなったので、今回は名古屋-仙台-苫小牧航路を往路のみ利用して、帰りは飛行機で帰ってきました。これだと金曜日の午後出発で日曜日夜には帰ることができるのでサラリーマンでも最少の休みですみます。
観察できるのは乗船2日目の房総半島鴨川沖から仙台港までの11時間と、3日目の八戸沖から苫小牧港までの6.5時間です。
今回は前線の通過もあり海鳥の多い海域(銚子沖、苫小牧沖)が大荒れで満足な観察できませんでした。
アホウドリ類はクロアシが3個体のみ、ミズナギドリ類も非常に少なく、トウゾクカモメ類にいたってはトウゾクのみ2個体、フルマカモメやウミツバメ類はゼロと散々な結果でした。
それでも目いっぱいデッキで観察して、まだまだ気力はあると再認識できました。初夏のミズナギドリ類の北上にあわせてもう一度行きたくなりました。
大荒れの海を豪快に飛ぶクロアシアホウドリ(九十九浜沖)
クロアシアホウドリ(銚子沖)
シロエリオオハム(銚子沖)
写真では判りにくいですが下尾筒基部に黒色部分がありシロエリと判断しました。
ハイイロミズナギドリ(鹿島沖)
ハシボソミズナギドリとの識別は難しいのですが、ハイイロにしときます。近くで観察したかったなあ。
ウミスズメ(大洗沖)
海面すれすれに飛ぶウミスズメの小群。夏羽になってます。
ウミスズメ(日立沖)
ミツユビカモメ幼鳥(日立沖)
羽の黒いM字が特徴です。このカモメを見ると航路だなあと思います。
オオミズナギドリ(双葉町沖)
福島第一原発がすぐ近くに見えます。ちょっと感慨深いものがありました。
オオミズナギドリはこの時期でも大群が観察できると思っていたのですが、あまり大きな群れはいませんでした。
ミツユビカモメ群れ(浪江町沖)
成鳥は翼の先端のみ黒色です。幼鳥の比率が高いですね。
トウゾクカモメ(浪江町沖)
この時期でもオオトウゾクカモメをはじめ結構な数が観察できると予想していたのですが、全然ダメでした。
ウトウ(山元町沖)
ウトウは小名浜から北でかなりの個体数を観察できました。夏羽になってます。数はそこそこいるのに船の近くにはいない悲しさ・・・。遠いなあ・・・。
鳥の個体数が多いとたまにものすごく近くに来たりして楽しめるのですが、今回はそんなチャンスもなしでした。今回は初めて海鳥を撮影してみたのですが、やはりもう少し天気が良くて鳥が多くないとなかなか難しいと実感しました。
苫小牧沖はスゴイ風だったのですが、ハクセキレイやシロハラ、アオジなどが何羽もフェリーにやってきました。こんな条件でも渡っていんですね。すごいなあ。