今年二回目の野鳥調査で原生林にはいりました。山はすっかり初夏の様相でした。
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なお現在、この原生林への立ち入りは厳重に管理されています。当グループは
野鳥調査を 長年継続しているため特別に許可を得て入山しています。
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いつものように前夜に集合して歓談しながらお酒をいただきましたが、コノハズクの声がしません。少し残念に思いながら就寝しましたが・・・・。
翌日3時にコノハズクが近くで鳴き始めました。アオバズク、ジュウイチやヨタカも鳴いていました。
天気予報では夜から午前中に雨でしたが、結構良い天気です。5時前に出発、林道を峠まで登ります。
峠手前からの風景です。気温がやや低いので少しだけ朝霧が出ていました。
峠から原生林内に入るとブナはすっかり葉を広げて初夏の様相でした。
ブナの葉
植物は草本の花は少なかったですが、木本の白い花が目立ちました。
クワガタソウ
林床にわずかに咲いていました。その他はタニギキョウ、ミズタビラコなど。ショウキランも数か所で確認しましたが、花茎のびて蕾がでた段階で花はこれからでした。
ギンリョウソウ
下界ではすでに終わっているギンリョウソウが出始めでした。
野鳥はキビタキ、オオルリ、サンショウクイ、ジュウイチ、ホトトギスなどの夏鳥が勢揃い。アカショウビンも各所で鳴いていましたが、撮影はできませんでした。
キバシリは巣立ちした幼鳥がにぎやかに動き回っていました。コサメビタキは営巣中。少し遅いですが渡り途中と思われるサメビタキ3羽も観察しました。
この春は渡り観察できなかったハチクマもなんとか1羽観察できました。
オオアカゲラ♂
オオアカゲラ♀
サメビタキ
トンボはまだ少な目でしたが、カワトンボや小型サナエ(おそらくヒメクロサナエ)、シオヤトンボなど。チョウはウスバシロチョウが沢山、ミヤマカラスアゲハ、キタキチョウなど。
アサヒナカワトンボ♂
ニホンカワトンボ♂
ウスバシロチョウ
原生林の林床はかなり乾いていました。シカの食害で下草が無いのが影響していると思います。倒木はどんどん増えていますが、更新する木が育っていません。
この原生林に入ると、正直いつも残念な気持ちになります。なんか辛いですね。
画像を見るとずいぶんと奥深いところまで行かれた様子ですね。
調査は大変そうですが、とても興味あります。
タカの渡りや水鳥調査とは違った魅力がありそうですね。
この調査は年ごとの季節の変化に違いを感じて面白いです。
今年から調査の様子を京都支部のHPで公開することになりました(会員だけだと思いますが)。機会があればご覧いただければと思います。