2017年06月25日
湿地の花(2017-6-24 大津市)
昨日は蒸し暑かったですね。山間の湿地に行ったのですが、暑さでヘロヘロになりました。
山間の湿地
花崗岩の谷筋に小規模な湿地が連続しています。

コバノトンボソウの群落
水の浸みだす岩棚にできた小さな湿地にたくさんのコバノトンボソウが咲いていました。

コバノトンボソウ
正面から撮影

コバノトンボソウ
上と同一の花を側面から撮影。距が長く伸びているのが判ります。

モウセンゴケ
花だけ見れは可愛らしい。でも食虫植物です。葉と花を同時に撮影するのが難しい植物です。

イシモチソウ
ほぼ花期は終わり、一株に1輪の花しか残っていませんでした。これも食虫植物です。触手の先端にある液滴がきれいです。

イシモチソウの花アップ

キンコウカ
この付近は日本でのキンコウカ分布の南限といわれています。

オオバノトンボソウ
まだ咲いていませんでした。葉はたくさんあるのですが花茎が伸びているものは少なかったです。
2017年06月20日
野鳥調査で出会った生きもの(2017-6-18 南丹市)
栃の森へ野鳥調査に行ってきました。梅雨入り後、雨が降っていないので林内は潤いが無く、沢の水量もかなり減っていました。
今年は春から花の時期がかなりずれたりしていますが、いまだに変な感じです。雨が少ないのも影響していると思います。
野鳥調査で出会った生きものを紹介します。
なお、この森への立ち入りは現在制限されています。私たちは長年野鳥調査を継続しており、許可を得て立ち入りしています。
今回の調査で一番驚いたのは「熊剥ぎ」の多さでした。それも新しいものばかりでした。これまでも熊剥ぎはありましたが、この数は異常と思います。林内に餌がないのでしょうか?

熊剥ぎ1
この場所で10本近いスギがやられていました。

熊剥ぎ2
根元から2m近い高さまで皮がはがされたものもありました。

熊剥ぎ3
爪と歯の跡がびっしりと残っています。
林内はいつもの梅雨時と違って乾燥気味でした。梅雨入りしてから雨が降っていないので、沢の水量もかなり少なくなっていました。そのためかアカショウビンの声もほとんどしませんでした。

林内の風景1

林内の風景2
嬉しかったのはこの場所で繁殖していると思われるツミを観察できたこと。これまでも声や飛んでいる場面には何回も出会っていましたが、今回はブナの横枝に止まっているツミを見ることができました。渡りの時期と違った嬉しさがありました。
林内の野草も花の状態がいつもと違っていました。咲き始めが遅いだけでなく、満開にならずに枯れ始めているものも多くありました。

大木の根に守られるタツナミソウ
モリアオガエルの産卵も通常は終わっている時期ですが、雨が降らないためかまだ産卵していない個体もいるようでした。

モリアオガエルのペア1

モリアオガエルのペア2
♀がじっと動かないのでどうするかと思っていましたが、♂が体を振動させると♀が樹を登り始めました。
前回の調査で花茎が伸びていたトケンランとショウキランですが、3週間後まだ咲いていました。通常より一カ月近く遅くなっていると思います。
トケンランは花が終わったものから花茎が伸びた状態のものまでありました。花が咲いていても、花茎の先端にある蕾は枯れ始めていたり、乾燥の影響があるように思いました。

トケンラン1

トケンラン2

トケンラン3

トケンラン4
野鳥調査で出会った生きものを紹介します。
なお、この森への立ち入りは現在制限されています。私たちは長年野鳥調査を継続しており、許可を得て立ち入りしています。
今回の調査で一番驚いたのは「熊剥ぎ」の多さでした。それも新しいものばかりでした。これまでも熊剥ぎはありましたが、この数は異常と思います。林内に餌がないのでしょうか?

熊剥ぎ1
この場所で10本近いスギがやられていました。

熊剥ぎ2
根元から2m近い高さまで皮がはがされたものもありました。

熊剥ぎ3
爪と歯の跡がびっしりと残っています。
林内はいつもの梅雨時と違って乾燥気味でした。梅雨入りしてから雨が降っていないので、沢の水量もかなり少なくなっていました。そのためかアカショウビンの声もほとんどしませんでした。

林内の風景1

林内の風景2
嬉しかったのはこの場所で繁殖していると思われるツミを観察できたこと。これまでも声や飛んでいる場面には何回も出会っていましたが、今回はブナの横枝に止まっているツミを見ることができました。渡りの時期と違った嬉しさがありました。
林内の野草も花の状態がいつもと違っていました。咲き始めが遅いだけでなく、満開にならずに枯れ始めているものも多くありました。

大木の根に守られるタツナミソウ
モリアオガエルの産卵も通常は終わっている時期ですが、雨が降らないためかまだ産卵していない個体もいるようでした。

モリアオガエルのペア1

モリアオガエルのペア2
♀がじっと動かないのでどうするかと思っていましたが、♂が体を振動させると♀が樹を登り始めました。
前回の調査で花茎が伸びていたトケンランとショウキランですが、3週間後まだ咲いていました。通常より一カ月近く遅くなっていると思います。
トケンランは花が終わったものから花茎が伸びた状態のものまでありました。花が咲いていても、花茎の先端にある蕾は枯れ始めていたり、乾燥の影響があるように思いました。

トケンラン1

トケンラン2

トケンラン3

トケンラン4
ショウキランはこれまで観察したことがない場所でも確認でき、ほぼ満開になっていました。花茎が伸び始めてから満開になるまで一カ月もかかるのは異例と思います。
2017年06月18日
フジミドリシジミ(2017-6-17 高島市)
咲くのが遅れていたコアジサイですが、陽当たりの良い場所でやっと咲きだしました。

ブナ
さて今日の主役はこのブナを食樹としているフジミドリシジミです。

フジミドリシジミ♂
林道脇の湿った地面で吸水中の個体を発見。翅もきれいで新鮮な状態です。先週観察できなかったのでここ数日で羽化したのでしょう。

フジミドリシジミ♂
林道に降りている個体を10以上観察しました。これだけたくさんの個体が地面に降りていることはあまりないので、ちょっと興奮しました。

フジミドリシジミ♂
砂利の上で開翅していました。翅表に傷がなく、羽縁も綺麗な状態でした。

フジミドリシジミ♂
地面で全開。

フジミドリシジミ♂
葉の上でも開翅してくれました。

フジミドリシジミ♂
葉上での全開。
丁度良いタイミングで山に行くことができて、ラッキーな一日でした。これまで開翅撮影がなかなかできなかったフジミドリシジミですが、この日は複数個体撮影できました。

ブナ
さて今日の主役はこのブナを食樹としているフジミドリシジミです。

フジミドリシジミ♂
林道脇の湿った地面で吸水中の個体を発見。翅もきれいで新鮮な状態です。先週観察できなかったのでここ数日で羽化したのでしょう。

フジミドリシジミ♂
林道に降りている個体を10以上観察しました。これだけたくさんの個体が地面に降りていることはあまりないので、ちょっと興奮しました。

フジミドリシジミ♂
砂利の上で開翅していました。翅表に傷がなく、羽縁も綺麗な状態でした。

フジミドリシジミ♂
地面で全開。

フジミドリシジミ♂
葉の上でも開翅してくれました。

フジミドリシジミ♂
葉上での全開。
丁度良いタイミングで山に行くことができて、ラッキーな一日でした。これまで開翅撮影がなかなかできなかったフジミドリシジミですが、この日は複数個体撮影できました。
2017年06月12日
トキソウ(2017-6-10 米原市)
山から降りて向かったのは里山の湿地です。久しぶりに行ったら、シカやイノシシ除けの柵がすごく強化されていて驚きました。
この時期は小さなトンボ、ハッチョウトンボが湿地の主役です。

ハッチョウトンボ♂
未成熟の雄も見かけましたが、ほとんどの個体は真っ赤に色付いていました。

ハッチョウトンボ♂
本当に小さなトンボです。眼が慣れてくるとあちこちにいるのが判ってきます。

ハッチョウトンボ♀
ハッチョウトンボの交尾を撮影したいと長年思っているのですが、ごく短時間しか交尾しないのでなかなかチャンスがありません。

ハッチョウトンボ♂
こんな感じの湿地にいます。
湿地のもう一つの主役がトキソウです。

トキソウ

トキソウ

トキソウ
梅雨入りしてからまだ雨が降っていないためか、湿地も少し乾燥気味のようで、トキソウも元気が無いように感じました。適度に雨が欲しいですね。
この時期は小さなトンボ、ハッチョウトンボが湿地の主役です。

ハッチョウトンボ♂
未成熟の雄も見かけましたが、ほとんどの個体は真っ赤に色付いていました。

ハッチョウトンボ♂
本当に小さなトンボです。眼が慣れてくるとあちこちにいるのが判ってきます。

ハッチョウトンボ♀
ハッチョウトンボの交尾を撮影したいと長年思っているのですが、ごく短時間しか交尾しないのでなかなかチャンスがありません。

ハッチョウトンボ♂
こんな感じの湿地にいます。
湿地のもう一つの主役がトキソウです。

トキソウ

トキソウ

トキソウ
梅雨入りしてからまだ雨が降っていないためか、湿地も少し乾燥気味のようで、トキソウも元気が無いように感じました。適度に雨が欲しいですね。
ゼフィルスはまだ・・・(2017-6-10 滋賀県北部)
6月10日、滋賀県北部の山にフジミドリシジミとメスアカミドリシジミの観察目的で行ってきました。昨年はほぼ同日で両種とも観察できたのですが、今年はさっぱりでした。花と同様にゼフィルスも遅れているようです。
来週また出かけてみます。
山で見かけた生き物です。野鳥はアカショウビンなど声は一通り確認しましたが、姿はほとんど見ることはできませんでした。

ヒメクロサナエ(高島市)
トラカミキリの仲間を捕食しています。

カジカガエル
林道を歩いていると谷川からカジカガエルの声が聞こえてきました。川を覗くと石の上に姿がありました。

ヒオドシ(高島市)
白に鮮やかな翅表が思いのほかきれいでした。

コムラサキ(長浜市)
この場所にメスアカミドリシジミが止まる予定だったのですが・・・。

ウスバシロチョウ(長浜市)
まだ元気に飛びまわっていました。
山のゼフィルスがまだのようなので、平地のゼフィルスを見に行こうかと思ったのですが、久しぶりに山室湿原に行くことにしました(つづく)。
来週また出かけてみます。
山で見かけた生き物です。野鳥はアカショウビンなど声は一通り確認しましたが、姿はほとんど見ることはできませんでした。

ヒメクロサナエ(高島市)
トラカミキリの仲間を捕食しています。

カジカガエル
林道を歩いていると谷川からカジカガエルの声が聞こえてきました。川を覗くと石の上に姿がありました。

ヒオドシ(高島市)
白に鮮やかな翅表が思いのほかきれいでした。

コムラサキ(長浜市)
この場所にメスアカミドリシジミが止まる予定だったのですが・・・。

ウスバシロチョウ(長浜市)
まだ元気に飛びまわっていました。
山のゼフィルスがまだのようなので、平地のゼフィルスを見に行こうかと思ったのですが、久しぶりに山室湿原に行くことにしました(つづく)。
2017年06月09日
2017年06月04日
アカモノ(2017-6-3 大津市)
スミレ探索の山登りで出会った花たちです。

イチヤクソウ
朝6時に登山口を出発。杉林の中にイチヤクソウがありましたが、まだ蕾でした。

キンラン
アカショウビンの声に背中を押されてさらに登って行くと、大きなキンランがありました。残念ながら花は終わりかけていました。

キンラン
近くにもう一株咲いていました。こちらはまだ大丈夫ですが、暗い林内で風が強く、まともに撮影できませんでした。

キンラン
上と同一株です。

ギンラン
ギンランもありましたが、さすがに花は終わっていました。
苦しい登りをキバシリやオオルリの巣立ちした若鳥を観察しながら進みます。稜線が近ずくと徐々にコルリの声が増えてきました。低木があると下草が少なくとも営巣できるのでしょう。
2時間ほど登って稜線にでると低木の花が満開でした。

レンゲツツジ

イチヤクソウ
朝6時に登山口を出発。杉林の中にイチヤクソウがありましたが、まだ蕾でした。

キンラン
アカショウビンの声に背中を押されてさらに登って行くと、大きなキンランがありました。残念ながら花は終わりかけていました。

キンラン
近くにもう一株咲いていました。こちらはまだ大丈夫ですが、暗い林内で風が強く、まともに撮影できませんでした。

キンラン
上と同一株です。

ギンラン
ギンランもありましたが、さすがに花は終わっていました。
苦しい登りをキバシリやオオルリの巣立ちした若鳥を観察しながら進みます。稜線が近ずくと徐々にコルリの声が増えてきました。低木があると下草が少なくとも営巣できるのでしょう。
2時間ほど登って稜線にでると低木の花が満開でした。

レンゲツツジ

ベニドウダン
濃い紅色が鮮やかでした。
稜線の道沿いにアカモノが咲いていました。特に山頂近くには大きな群落がありました。既に満開を過ぎていましたが、なかなか綺麗でした。

アカモノ群落1

アカモノ群落2

アカモノ群落3
今回のお気に入りの写真です。稜線を背景にして撮影しました。
山頂付近で1時間30分ほどゆっくりと過ごしました。昼間ですがコノハズクの声がしていました。トケン類、オオムシクイの声も。目的の鳥は飛びませんでしたが満足して下山しました。
山頂付近で1時間30分ほどゆっくりと過ごしました。昼間ですがコノハズクの声がしていました。トケン類、オオムシクイの声も。目的の鳥は飛びませんでしたが満足して下山しました。