先日の日曜日、今年4回目の野鳥調査で原生林にはいりました。急に暑くなり原生林も思いのほか暑かったですが、谷の出会いでは涼しい風が吹いていました。
梅雨がまだ明けていないので、キノコや粘菌がたくさんでていました。腐生のランや久しぶりの昆虫なども観察できました。
野鳥はさすがに少なかったですが、夏鳥は一通り観察できました。また、サシバも2羽観察でき、繁殖している感じでした。
帰り道で珍しくネットを持った人とすれ違いました。何を目的に?と思ったのですが、後日ときどき覗かせていただいているサイトに当日の写真がでていました。探索への情熱に感服しました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
なお現在、この原生林への立ち入りは厳重に管理されています。当グループは
野鳥調査を 長年継続しているため特別に許可を得て入山しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前夜はいつものようにお酒を飲みながら、野鳥の声を待ちましたが時期的なものかほとんど鳴き声がしませんでした。ランタンの明かりに飛んできたアカアシクワガタ、すごく久しぶりに見た気がします。
梅雨の時期で、源流も水量は多めでした。歩いていると暑くて汗がだらだらでしたが、顔を洗ってすっきりしました。
キノコや粘菌はたくさん生えていました。粘菌をルーペで見るとその造形美には驚くばかりです。でも写真に撮るのは難しいですね。
コケに生えるコウジタケ
コケに覆われた朽木から生えた冬虫夏草。ツトノミタケの仲間かなあ・・・?
コケを慎重にめくると、昆虫の幼虫が出てきましたが、菌糸に覆われて形状がはっきりしません。何かの幼虫だと思うのですが。
昆虫はトンボが多くて、未成熟のアカネ類がたくさんいました。ほとんどがアキアカネとナツアカネでしたが、ノシメトンボも混ざっていました。
そんな中、シダにとまる綺麗なコガネムシを見つけました。
オオトラフコガネ(オオトラフハナムグリ)。久しぶりに観察しました。なかなか美しいコガネムシですね。
花は少なかったですが、木本ではイワガラミやナツツバキが咲いていました。
草本では、腐生(寄生)ランを観察できました。先日観察したショウキランとトケンランは実をつけていました。
1種目は、ツチアケビ。残念ながら蕾で、花はまだ咲いていませんでした。2か所で確認しましたが、1か所ではシカに齧られたのか、先端がちぎれていました。
2種目は、オニノヤガラです。こちらも2か所で確認できました。どちらも花に青みがあるアオテンマと呼ばれるタイプでした。
オニノヤガラの花アップ。
こちらの株は先端がなぜか曲がっていました。その分、花の形状はよく判りました。花だけを見ると蘭の形状をしているのが判りますね。
繁殖期も終わり、原生林での野鳥調査も一旦休憩です。次の調査は、秋が深まって冬鳥が渡り始める時期になります。それまでしばしのお別れです。
posted by makokuni at 21:43|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
生き物
|

|