ジャクチスミレは吉和冠山と接する山口県の寂地山で見つかったスミレで、スミレサイシンとシコクスミレの雑種とされるスミレです。
スミレサイシンは日本海側に、シコクスミレは太平洋側に分布するスミレですが、吉和冠山あたりでは分布が重なっています。
スミレサイシン、シコクスミレを観察しながら登山道を進んでいると、一見して雰囲気の異なるスミレがありました。ジャクチスミレです。
ジャクチスミレ
スミレサイシンより丸みのある花弁。色はスミレサイシンよりやや淡い感じがします。花弁や葉の大きさはスミレサイシンとシコクスミレの中間の大きさでした。
ジャクチスミレ
花のアップです。側弁基部に毛が密生しています。この点はシコクスミレの形質を受け継いでいるようです。
ジャクチスミレ
花の側面です。距はほぼスミレサイシンと同じような感じです。
標高1200m付近ではスミレサイシンとジャクチスミレがほぼ同じくらいの株数があるように思いました。
以下ジャクチスミレの写真です。株によってかなりイメージが異なる感じがしますが、実際に観察するとスミレサイシンとの大きさにかなり差があり区別できると思います。
ジャクチスミレ
ジャクチスミレ
ジャクチスミレ
ジャクチスミレ
ジャクチスミレ
ちょっと花弁がスミレサイシン的な株です。
ジャクチスミレ
多くのジャクチスミレを観察でき満足しました。