GWに山口県境にちかい吉和冠山に登ってきました。学生時代以来ですので四半世紀ぶりの訪問です。
今回は潮原から登りました。植林や伐採地の状況は記憶に残る姿とかなり変わっており驚きました。また、新しい林道が造られていることにも少しショックを受けました。
今回の登山の目的はこの山でしか確認されていないスミレを観察することです。
吉和冠山
登山前日の夕方に撮影。この時は小雨が降っていましたが、登山当日は良い天気でした。
エイザンスミレ
潮原からスギの植林を登って行くと、エイザンスミレが沢山咲いていました。低い場所では花が終わっていましたが、登るにつれて満開状態になりました。
エイザンスミレ
植林を過ぎて落葉樹林になると咲き始めの状態になりました。小さな株ですが素晴らしい美しさです。
さらに登って行くとやっとスミレサイシンが咲いていました。標高が低い場所では完全に花が終わっていました。
目的のスミレはこのスミレサイシンとも関係があるので、じっくりと観察しながら登りました。
スミレサイシン
大きなやや長い青みのある花弁で、側弁に毛は生えていません。
スミレサイシンの群落
さらに登ると小さな白いスミレが咲いていました。シコクスミレです。
前日に近くの谷に生育するシコクスミレを見に行ったのですが、完全に花が終わっていました。また、谷に生育する株は非常に花付が悪く、昨年観察したときは葉は広い範囲にびっしりとあるのに花は3つしかありませんでした。
標高が高いと花付が良い様で、ほぼすべてに花が咲いていました。
シコクスミレ
シコクスミレの花(側面)
距は非常に短いことが判ります。
シコクスミレ
蕾と咲いた花。花弁は丸みが強い印象です。側弁基部には毛が密生しています。
シコクスミレの群落
エンレイソウを傘にして咲くシコクスミレの群落。今回撮影したなかでのお気に入りです。
シコクスミレ
花弁は白だと思っていたのですが、若干ピンクを感じる株もありました。
さて、スミレサイシンとシコクスミレが混ざって生育している地域に入っていきました。目的のスミレであるジャクチスミレ(スミレサイシン×シコクスミレ)はどんな感じでしょう・・・、楽しみです。
posted by makokuni at 14:30|
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スミレ
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