本日の午後、日本野鳥の会京都支部の「鳥談会」で、ジシギの識別について話題提供する予定です。以前に撮影した写真や文献等を紹介するつもりですが、最近はあまり観察に行っていないのでチョット不安です。
そこで昨日、秋のシーズンに突入したジシギ探索に行ってみました。場所は琵琶湖南部、湖東の草津市、守山市の田んぼです。すでに稲刈りが終わった田んぼが丁度良い状態でした。琵琶湖岸の田んぼは広いので近くで観察できないのが難点ですが、なんとか少しだけ観察できました。
クサシギ
稲刈り後の田んぼにケリがたくさん集まっていましたが、その他のシギチはこのクサシギだけでした。
さて、目的のジシギです。チュウジシギは尾羽を確認できて確定できたものが数羽。その他は怪しい個体が数羽でした。
手前:個体A、奥:個体B
個体Aは尾羽を広げた瞬間を撮影できてチュウジシギと判定できました。個体Bはこの段階では個体Aとの差がほとんどなくて、同じチュウジシギかなと思っていました。
個体B
個体Bの別場面での写真です。全体のバランスはオオジシギの様に感じます。でも識別確定せず、としておきます。
右:個体C、左:個体D
畔の上にいたジシギ2個体です。右側の個体は羽衣が全体に褐色味が強く、左側の個体と異なる印象です。
個体C
なかなか悩ましい感じの個体です。ハリオの可能性も否定できない感じがします。これも現状では識別確定せずです。
個体D
この個体は尾羽と初列風切の形状が確認できました。チュウジシギで良いと思います。
久ぶりのジシギ観察でしたが、相変わらずの難しさでした。個別の識別点より全体的なバランスを重視したなかで、構成的な識別点を確認して識別を確定するようにしています。構成的な識別点が確認できないときは、識別確定せずで良いと思っています。
さて、そろそろ鳥談会に出かける用意をしましょう。どうなるか少し心配。