オオバキスミレは日本海側を中心に広く分布するスミレです。滋賀県では野坂山地や湖西の山で観察できます。
奥伊吹にもオオバキスミレが生育しているのですが、野坂山地のオオバキスミレと形態が違うということで、実際に観察に行ってきました。
今年は早春の花は早かったのですが、ここにきて比較的気温が低い日が続いたためか、春の花は開花が少し遅れている感じがします。
先ず山を登ると林縁の斜面に小さな黄色いスミレが咲いていました。
葉はまだ伸展していなくて、花もほとんど咲いていませんでした。
葉が完全に開いていなくて判りずらいのですが、3枚の葉がほとんど輪生状についています。
葉も黄緑色の柔らかい感じで、野坂山地のオオバキスミレとは雰囲気がかなり違います。
少し山を下ったところで葉の伸展した株を見つけました。この場所でも花はあまり咲いていなくて、まだ蕾の株が多かったです。
上と同じ株です。葉の付き方からするとこの場所に生育するオオバキスミレは、オオバキスミレの高山型「ミヤマキスミレ」として良いのではないかと思います。
3枚の葉が輪生しているのが判るように上から撮影してみました。葉の形もやや細長い傾向にあるように思います。
奥伊吹のオオバキスミレを確認できたので、次は赤坂山のオオバキスミレを観察しに移動しました。