ユキワリイチゲの観察に行く途中にちょっと寄り道で探し物をしてみました。
甲賀市付近には雰囲気の良い里山があちこちにあります。
県道の道端に車を止めて、山際の田んぼに入ってみました。
田んぼは春を迎える準備が進んでいました。山際に掘られた水路(承水路と言うそうです)は、山から直接冷たい水が田んぼに入るのを防ぎ水を温めるのが目的とのことです。
この水路がアカガエルやカスミサンショウウオの恰好の産卵場所になっています。
一番手前にある丸いドーナッツ状のものがカスミサンショウウオの卵嚢です。たくさんあるのはアカガエルの卵塊です。
三面張りの水路よりやはりこんな場所がいいですね。
アカガエルの卵塊の脇に、産卵後間もないカスミサンショウウオの卵嚢(下写真の右下)がありました。これは♂が近くに隠れているかもしれません。
そっとアカガエルの卵塊を動かすと・・・、いました。
今シーズン初のカスミサンショウウオ成体です。近くにもう一個体、尾の切れた♂がいました。もう少し産卵シーズンは続くのでしょうか?
甲賀市付近はカスミサンショウウオがまだ生息できる環境が残っているようです。適当に車を止めて入った田んぼのほとんどで卵嚢を確認できました。
一度夜に産卵行動を観察に来たいなあ・・・、と思いましたがやっぱりこの時期寒いだろうなあ。