仕事が早く終わったので、いや終わらせて、久しぶりに京都御所のアオバズクを見に行ってきました。鳥友のブログではそろそろ巣立ちしているとのことです。
時間があまりないので地下鉄丸太町駅の出口から一番近い所だけにしました。
現地に着いて見上げると、1羽がお休み中でした。巣立雛を探しましたが見つけられませんでした。
しばらく見ていると、羽を伸ばして伸びをしてくれました。時々きょろきょろしていましたが、まだまだ本格的な活動時間にはならないようです。動き出すまで待っていようと思っていたのですが、防虫剤を持ってきてなかったのでヤブ蚊の攻撃に耐えられなくなり、撤退しました。
帰りがけに見つけたセミの幼虫です。夕方の時間帯ですがすでに登り初めています。クマゼミの幼虫のようですね。
2011年07月26日
アオバズク(2011-7-26 京都市上京区)
2011年07月25日
クロシジミ(2011-7-24 大津市)
クロシジミを観察しに大津市内の山に行ってきました。
現地に着いて草地を歩いていると足元からシジミチョウが飛び出しました。止まってくれるかと思ったのですが、そのまま見失ってしまいました。
しばらくしてからその付近を見渡せる斜面から探すと・・・、いました。サクラの葉に止まっていました。
斜面から降りて木に近づくと、思ったより高い場所で枝と葉に隠れています。なんとか隙間から撮影しました。
羽後縁の丸みが強いので♀でしょうか。
望遠レンズで撮影してみました。翅表はわずかに青味をおびています。
クロシジミも減少著しいチョウの一つです。この場所も以前はたくさんの個体が観察できたそうですが、この日はこの個体しか観察できませんでした。
さて、そろそろ7月も終わりです。8月は久しぶりにシギチをメインにしたいと思っています。トンボとチョウも観察したいのがあるので、どうなりますか。
2011年07月23日
ヒメシジミ(2011-7-13 広島県安芸太田町)
2011年07月20日
ジョウザンミドリシジミ(2011-7-14,15 広島県北広島町)
今回一番楽しみにしていたのが、ゼフィルスの乱舞です。久ぶりにジョウザンミドリシジミの乱舞を観察できました。
夜明けからゼフィルスが集まりそうな空間で待っていると、どんどんジョウザンミドリシジミが集まってきました。数十頭が卍飛翔をあちこちで繰り返します。個体数が多いためかゆっくりテリハリしてくれず、撮影には苦労しました。
微妙な角度で翅表の色が変わります。後翅が青くなる角度は限定されている様です。開翅している時は青く見えるのですが、飛翔しているときは緑味が感じられるのも不思議です。
卍飛翔の撮影は難しいですね。そもそも目がチョウの飛翔スピードについていけません。
適当に撮影していたら、一枚の写真に7頭入っていたのがありました。ぶれぶれで披露できないのが残念ですが・・・。まさに「乱舞」で夢のような一時でした。
2011年07月19日
ヒメヒカゲ(2011-7-13 広島県安芸太田町)
草原にアベマキなどの疎林がある山にやって来ました。谷すじには小規模な湿地があり、比較的新鮮なヒメシジミがたくさん飛んでいました。が・・・、あまりの蒸し暑さに真面目に写真を撮らず後で後悔することになりました。他の場所では個体数も少なくてかなり傷んだ個体が多かったのです。
さて、この場所で探したのは・・・。登山道を登りながら左右の広い草原を見回します。やっと1頭みつけました。
カフェオレ色の羽とたくさんの目玉模様が特徴のきれいなヒカゲチョウ、ヒメヒカゲです。ずいぶん昔に西条で観察して以来の出会いです。
広島産の個体は目玉模様が多いので豪華な感じがしませんか?
広角レンズで環境を映しこみたかったのです、草に潜り込んで撮影できませんでした。次回の宿題ですね。
2011年07月18日
ウスイロオナガシジミ(2011-7-14 広島県北広島町)
グンバイトンボ(2011-7-14 広島県北広島町)
「なでしこジャパン」、やりましたね。ワールドカップチャンピオン、信じられません。早朝から興奮しました。
さて、広島で観察した生き物の続きです。こちらも興奮?の連続でした。
北広島町の湿原にやってきました。ここは、牧草地として使用されていた土地を湿地に復元しようとしている場所です。乾燥している場所は外来のフランスギク?などが繁茂していますが、水が入っている場所は湿地の植生が戻って来つつあるようです。
写真の場所で、独特の飛行をするトンボをみつけました。個人的には「つんつん飛行」と呼んでいます。そのトンボが下の写真です。
グンバイトンボの♂です。軍配の名のとおり、足に白いグンバイを持っています。
緩やかな清流に生息するトンボで、各地で減少しています。
北広島町ではこの場所以外でも観察することができました。
交尾中のペアもいました。
湿地の復元ともに個体数が増えて欲しいと思います。
2011年07月17日
ハヤシミドリシジミ(2011-7-13 広島県廿日市市)
西中国山地散策の初日(7月13日)に広島・山口県境の高原に行きました。ほぼ四半世紀ぶりの訪問です。
先ずは登山道沿いにあったイチヤクソウ群落を見にいきました。林の状態がかなり変わっていました。伐採と植林の状態、二次林の状態がさすがに変わっていました。昔、イチヤクソウがたくさん生えていた場所は暗い林になっていて、登山道脇にわずかな株が残っているだけでした。
次は、高原のカシワを見にいきました。以前はチョウにあまり興味が無かったのですが、赤いシジミチョウを見た記憶は残っています。
カシワの木を巡っていると、葉上で休むシジミチョウを見つけました。
正直チョウは素人なので同定が怪しいのですが、どうやらハヤシミドリシジミのようです。
葉の裏で休む別個体です。こちらは右側の羽が羽化不全のようです。
開翅を観察したかったのですが、時間が悪いのと梅雨明け直後なのに小雨が降る天候であきらめました。
昔宿泊させて頂いた山小屋は跡形も無かったですが、テントを張った空き地はそのまま残っていました。
懐かしい高原を散策して、少々感傷的になってしまいました。残念ながら赤いシジミチョウには出会えませんでしたが・・・。
ブッポウソウ(2011-7-15 広島県庄原市)
5年毎に取得できる会社の休暇制度「リフレッシュ休暇」を利用して広島に行っていました。病気療養中の母親を見舞うのと、西中国山地を少しだけ歩いてきました。出会った生き物を紹介して行きたいと思います。
先ずは6月の帰省で出会えなかったブッポウソウです。
雰囲気の良い里山を見つけたので、林縁の路を歩いているとオオムラサキが飛んできました。久しぶりの出会いに喜んでいると、突然頭上から「ゲッゲ」の声が・・・。
ブッポウソウです。黒みがかった羽毛が青緑にひかり、赤いくちばしが目立ちます。
近くの杉にもう一羽が止まっていました。繁殖中の様です。
どうやら気づかない内に巣の近くに来てしまったようです。盛んに頭上を飛び回っています。
よく見ると近くの電柱に巣箱が設置してありました。今は雛に餌を運んでいる時期のはずです。邪魔しないように早々に移動しました。
庄原市内を車で移動していると、何回かブッポウソウに出会いました。巣箱の設置で繁殖個体数はかなり回復しているようです。
私が学生だった30年近く前、数少なくなった木製の電柱で繁殖している個体をやっと探して観察したことが思い出されます。
2011年07月10日
夏本番、伊吹山(2011-7-9)
月曜日にまた会議があるので、今日も資料作りです。「栃の森」での調査に声を掛けて頂いていたのですが、今回も残念ながらパスです。
それでも土曜日の午前中はどこかに行きたかったので、伊吹山に初めてドライブウェイで上がってみました。
梅雨明けの山頂は多くの人で賑わっていました。時間をかけて登る方がいろいろな出会いがあって良いとは思うのですが、時間が限られているので仕方ないです。これからは体力的にもしんどくなるでしょうし・・・・。
梅雨明け直後の日射しは強くて、ちょっと歩いただけで顔が真っ赤になるほど日焼けしてしまいました。
伊吹山と言えば、その名前がついた多くの野草があります。写真はイブキトラノオ、伊吹山の特産ではないですが、夏の山を彩る代表的な花です。
山頂付近の草原を赤く染めているのは、シモツケ。イブキシモツケ、シモツケソウもあり少しややこしいです。
青い小さな花も咲いていました。ヒヨクソウです。クワガタソウの仲間です。
伊吹山には特産の野草が沢山あるのですが、真面目に観察しなかったのでほとんど撮影していませんでした。アカタテハが止まっていたので撮影したこのアザミも伊吹山特産種です。ミヤマコアザミ、茎の細かい毛が特徴です。
山頂付近では未成熟のアキアカネがたくさん飛んでいました。その中にサナエトンボが・・・、ミヤマサナエです。水場を離れた山頂部で観察されることが多いトンボです。私も水場で観察したことがありません。
山頂付近では、ウスバシロチョウがまだ飛んでいました。残念ながら撮影できなかったのですが、羽がかなり黒い新鮮な個体でした。この時期にもまだ発生しているのですね。
帰宅途中に彦根の湿地に立ち寄りました。日中ですがシカが採餌していました。本当にシカの個体数は多いですね。この辺りの林床も下草がほとんど無い状態でした。
ギフチョウが激減している地域とシカの増加との関係も指摘されていますが、この状態を見ると信憑性は高いと思わざるを得ません。