連日猛暑が続きますね。そんな中、琵琶湖南東岸の田圃ではすでに稲刈りが始まっています。
25日に会社を休ませて頂いたのですが、早めに用事が終わったので田圃でシギチを探してきました。
今年は水を張った休耕田が少ないのと、水が張ってあってもあまりの暑さですぐに乾いてしまい、シギチにはあまり良い田圃がありません。
先日セイタカシギがいた田圃もかなり乾いていてましたが、何とかヒバリシギ2、トウネン1、コチドリ1、ムナグロ3がいました。
(2010年8月25日 滋賀県草津市) ヒバリシギ幼鳥
stintsの中ではスマートな体型をしています。黄色い足が特徴ですが、泥で汚れて色が判らないことが良くあります。
(2010年8月25日 滋賀県草津市) コチドリ、トウネン
トウネンもヒバリシギとほぼ同じ大きさの小さなシギです。この個体も幼鳥ですが、南半球まで渡って行きます。
(2010年8月25日 滋賀県守山市木浜) ムナグロ
ヒバリシギのいた田圃でもムナグロを観察したのですが、守山市の稲刈り後の田圃で20羽の群れを観察しました。同じ田圃にケリとコサギ、チュウサギ、アマサギがたくさん集まっていました。
ぬかるんでいるのでジシギも入ってくれないかなあ。
2010年08月27日
ヒバリシギ(2010年8月25日 滋賀県草津市)
2010年08月23日
夏の生き物・蝶(4)チョウいろいろ(広島県庄原市)
夏休みに出会ったチョウの4回目です。残りをまとめて紹介します。
先ずはシジミチョウの仲間から。。。
(2010年8月12日 広島県庄原市) ルリシジミ♂飛翔
飛翔写真は自分の技術では無理だと諦めていたのですが、今回少しチャレンジしてみました。ピント固定の数打ちゃ当たる方式です。
ストロボを上手く使えるようになったらもう少し撮影できるようになるかもしれないと思いました。今後の宿題がまた増えました。
(2010年8月13日 広島県庄原市) ベニシジミ
ベニシジミは身近なチョウの代表格です。よく見かけるのですが、またかと思いながら何時も撮影してしまいます。私のお気に入りのチョウです。
次はセセリチョウを。。。
(2010年8月11日 広島県庄原市) アオバセセリ
汗を吸いに身体に止まったりされたこともあるのですが、そんな時に限ってカメラを持っていなかったりでなかなか撮影できなかったチョウです。今回も2頭が高速で飛び回り、花に止まったわずかな時間でやっと撮影できました。
(2010年8月11日 広島県庄原市) ホソバセセリ
キクイモ?で吸蜜している所を望遠で撮影しました。翅裏の白い斑が特徴で、なかなか綺麗なシジミチョウです。
(2010年8月11日 広島県庄原市) ダイミョウセセリ
後翅にも白い斑がある関西型です。セセリチョウの仲間は羽を180度開くことは少ないのですが、ダイミョウセセリはよく開いてくれます。
次はタテハチョウの仲間です。
(2010年8月10日 広島県庄原市) アサマイチモンジ
イチモンジチョウと思って何個体か撮影したのですが、この個体だけ斑紋が少し違います。アサマイチモンジのようです。イチモンジチョウと混生しているようです。
(2010年8月11日 広島県庄原市)スミナガシ
一見地味な色合いですが、ものすごく渋くて粋な姿をしています。ただし、糞などから吸水している姿を見かけることが多く、じつは写真の個体も捨てられた生ゴミから吸水しています。
この他にもアゲハやジャノメなどのチョウも観察できました。トンボやクワガタは少なかったのですが、チョウに関してはまずまず観察できた夏休みでした。
2010年08月22日
夏の生き物・トンボ(2)トンボいろいろ(広島県庄原市)
夏休みに出会ったトンボの2回目です。夏休みも終わってそろそろ8月も終盤ですので、まとめて観察したトンボを紹介します。いわゆる普通ばかりですが、あたりまえに観察できるのが嬉しいです。
(2010年8月9日 広島県庄原市) ミヤマカワトンボ♂
ミヤマカワトンボはカワトンボの仲間では世界でも最大クラスの大きなトンボです。
(2010年8月13日 広島県庄原市)ハグロトンボ交尾
実家周辺で最も多いトンボです。ある程度の流れがあれば生息できるようで、勤務先の京都市にある工場敷地内でも飛んでいます。
写真は交尾中の♂♀です。♀は交尾後すぐ、後ろに見える水草に産卵を始めました。
(2010年8月11日 広島県庄原市) キイトトンボ産卵
ゴマシジミを観察した草原にはキイトトンボが多数飛んでいました。わき水がアスファルトの林道に流れている所に集まって産卵していました。
(2010年8月12日 広島県庄原市) アオイトトンボ♂
林の下草に止まっているアオイトトンボを見つけました。まだ未成熟で白い粉をふいていません。
(2010年8月10日 広島県庄原市) アキアカネ♂
赤トンボの代表と言えば、アキアカネですね。でもアキアカネは成熟しても全身が真っ赤になりません(腹部だけ)。全身真っ赤になるのはナツアカネです。
(2010年8月10日 広島県庄原市) ノシメトンボ♂
羽の先が黒色の赤トンボの仲間です。この個体は羽化時のトラブルか羽が伸びきっていません。晩秋かなり寒い時期でも観察できることがあります。
夏休みに出会ったトンボをざっと紹介しました。秋もトンボの季節なのですが、これからはタカの渡りがメインになるので、トンボ観察はおまけになります。
今年はヤンマの仲間をいろいろと観察したかったのですが、来年の宿題になりました。
2010年08月21日
セイタカシギ(2010年8月21日 滋賀県草津市)
さて8月も終盤です。ネットではジシギの画像が増えてきました。ハリオシギも観察されているようです。
触発されて久しぶりに近くの田圃を午前中に2時間ほど回ってきました。残念ながらジシギを観察することはできませんでしたが、セイタカシギを1羽観察できました。
(セイタカシギ 2010年8月21日 滋賀県草津市)
スマートな長い足が特徴です。歩きながらしきりに小動物を食べていました。
(セイタカシギ 2010年8月21日 滋賀県草津市)
水面の餌を食べるときは、長い足がじゃまなような気が・・・・。
(コチドリ 2010年8月21日 滋賀県草津市)
セイタカシギ以外のシギチはコチドリとケリのみ。でも条件の良さそうな休耕田なので、何回か通ってみようと思います。
2010年08月17日
夏の生き物・蝶(3)ゴマシジミ (広島県庄原市)
帰省中に出会った蝶の3回目です。
今回の帰省で是非とも観察したかったのがゴマシジミです。
台風の接近で風が強くなってきた8月11日に庄原市北部の草原に行ってきました。
風下の斜面が見渡せる場所から探すと、たくさん飛んでいるツマグロキチョウの中に1頭ちらちらと青い蝶が飛んでいます。やった・・・、ゴマシジミです。
撮影しようと試みますがなかなか止まってくれません。止まっても風に揺れる葉の上で全く撮影できません。少々焦りましたが何とか撮影できたのがこの写真です。
(広島県庄原市 2010年8月11日)
写真を撮っている間に近くのゲンノショウコに別の個体がやってきました。上の個体とは翅裏の模様が微妙に違います。
(広島県庄原市 2010年8月11日)
そしてワレモコウに止まる個体も見つけました。
(広島県庄原市 2010年8月11日)
ワレモコウの花に産卵している様です。アップで撮影してみました。
(広島県庄原市 2010年8月11日)
この日は4個体を観察して、3個体の撮影ができました。でも天候の影響か翅表を見ることができませんでした。
それと、関東ナンバーの車を含めてネットを持った蝶屋さんが4名もいたのにもビックリしました。今日観察した個体も採集されたかもしれません。減少している蝶なので節度をもって接して欲しいです。
さて、開翅を見ることができなかったので、台風通過後の翌12日に再度観察に行ってしまいました。実家周辺は晴れていたのに現地は小雨、やっと11時過ぎから日が射してきました。開翅観察には絶好の条件・・・と思ったのに、昨日観察した草原には1個体も見あたりません。やっぱり採集されたのか・・・。
実家に来客があるため仕方なく12時でタイムアップ、引き返している途中で車内から道ばたのワレモコウに止まる個体を発見。
しばらく見ていると陽を受けて開翅を始めました。やったー、目標達成です。
羽が擦れて傷んでいますがそれでも充分に綺麗です。
(広島県庄原市 2010年8月12日)
この個体はワレモコウに産卵していたので♀だと思うのですが・・・。
(広島県庄原市 2010年8月12日)
最後に飛翔写真にチャレンジしてみました。何とか撮影できていた1枚です。
(広島県庄原市 2010年8月12日)
開翅も観察撮影できて、飛翔写真も撮影できて満足して実家に向かいました。
さて、唯一の心配は採集圧です。この生息地も環境的には以前よりかなり悪化していると思います。そろそろ何らかの規制が必要なのではないでしょうか。
2010年08月16日
夏の生き物・蝶(2)ツマグロキチョウ (広島県庄原市)
帰省中に出会った生き物・蝶の2回目です。
某蝶を観察したくて庄原市北部の草原に行ってきました。
お目当ての蝶も観察できましたが、一番目立ったのはこの蝶です。
カワラケツメイの群生する草地の上をひらひらと飛んでいます。ツマグロキチョウです。
ツマグロキチョウは国の絶滅危惧種に指定されており、各地で減少が著しい蝶です。私はまだ滋賀県で観察したことがありません。
(広島県庄原市 2010年8月12日)夏型♂
この草原にはある程度の数が生息しているようで、食草であるカワラケツメイもかなりあり、しばらくは安定して生息できる感じで、多くの個体が草原を低く飛んでいました。
久しぶりに観察して思ったのですが、他のキチョウと比べて弱々しい細かい飛び方で、これならかなり遠くから観察してもだいたい識別できそうです。
(広島県庄原市 2010年8月11日)♀
カワラケツメイの葉にとまって産卵する♀です。♀は羽色がやや薄い黄色をしています。
(広島県庄原市 2010年8月12日) ♂/♀
♀の周りを♂がしきりに飛び回って求愛行動をしていますが、♀は腹部を上げて交尾拒否の体勢をとっています。
男はつらいですなあ・・・。
2010年08月15日
夏の生き物・トンボ(1)オナガサナエ (広島県庄原市)
先の記事にも書いたのですが、今年はトンボが少なく思いました。特に観察したいと思っていたヤンマの仲間はサッパリでした。
さて帰省して真っ先に行くのは自宅近くを流れる西城川の河原。夜中に帰省して、翌朝にはやはり川に向かいました。
流れの中の石を眺めると・・・、いました。オナガサナエです。石の上で縄張りを張っている♂です。
(広島県庄原市西城川 2010年8月9日)
もう少し近づいてみましょう。
近づくと腹部の先が独特の形状をしていることが判ります。横から見るとカニの爪の様です。
(広島県庄原市西城川 2010年8月9日)
正面から見ると腹部の後半部が広がっています。カニの爪と腹部の広がりにはどんな理由があるのでしょうか? 不思議なものですね。
(広島県庄原市西城川 2010年8月9日)
♀の産卵飛行も観察したかったのですが、今回は観察できませんでした。産卵が活発になる夕方時に行かないとダメですね。結局、帰省中夕方に行くことができず宿題になりました。
夏の生き物・蝶(1)ゴイシシジミ (広島県庄原市)
帰省の際に出会った生き物を紹介したいと思います。蝶とトンボをそれぞれ数回に分けて掲載する予定です。今回は蝶の1回目です。
カブクワ採りのために樹液の出た木を散策中に、笹藪の中で暑さをしのぐ小さなシジミチョウを見つけました。
白地に黒い点があるので識別は簡単です。ゴイシシジミです。最近は安定して繁殖している場所が減っている蝶です。
(広島県庄原市高野町 2010年8月10日)
この蝶の幼虫は植物性の物を食べないで、タケやササにつくタケノアブラムシだけを食べます。純粋に肉食性の蝶は日本ではゴイシシジミだけだったと思います。
(広島県庄原市高野町 2010年8月11日)♂?
一枚目の写真とは数キロ離れた場所で撮影しました。この付近では安定して繁殖しているのかもしれませんが、この場所はキャンプに来るたびに歩いていたのに初めて確認しました。眼が節穴?なだけでしょうか・・・、。
それにしてもおしゃれな蝶です。触角の先がオレンジ、足の先が黒、翅裏の白地に黒点。
可愛らしいですが肉食と言う点もあり、ちょっと生意気なコギャルをイメージしてしまいます。
(広島県庄原市高野町 2010年8月11日)
斜面に生えたササの葉で休む個体。翅裏の色が薄いので雌かもしれません。
(広島県庄原市高野町 2010年8月11日)♀
ササの葉裏に潜り込む個体がいたので確認すると、アブラムシがついていました。この場所に産卵している様です。
(広島県庄原市高野町 2010年8月11日)
広角の縦位置で撮影してみましたが、ゴイシシジミの生息する環境を上手く表現できていません。
ゴイシシジミを観察できるとは思っていなかったので、嬉しい出会いでした。
写真を撮影する間、次男とY君を暑い中で待たせてしまいました。これに懲りず、またつき合ってね。
2010年08月14日
夏キャンプ(大鬼谷 2010年8月9〜11日)
今年も帰省にあわせて広島県庄原市高野町の大鬼谷キャンプ場に8月9日から11日まで2泊3日で行ってきました。今年も私と次男、そして私の従弟の子供Y君がメンバーです。
日中はさすがに暑いですが朝晩は涼しくて気持ちよく過ごせました。最終日は台風の影響で少し風が強くなってきましたが、撤収には問題ありませんでした。
今年の大鬼谷は、雨が少なかったためか樹液のでている木が全くなく、カブクワ採りを楽しみにしていたY君には残念な状態でした。
私の方は期待していた生き物にも出会え、まずまずでした。
今回も希望通り「しらかばサイト」の奧側でした。予約の時には場所の希望はできないことになっているのですが、だいたい配慮してもらえる様です。
今年のキャンプでは次男の希望で、「ツリーアドベンチャー」と「沢登り」をしました。
ツリーアドベンチャーは地上約8mの高さに張られたロープなどをクリアしていくアトラクションです。高所恐怖症の人にはあまりお勧めできませんが、非日常的な空間で楽しめました。写真はY君、この場所は余裕でクリアしていました。
沢登りは昨年に続いて2回目です。この沢は小学生でも楽しみながら登れます。今年は水量が少なかったので少々物足りないくらいでした。
ただアブは非常に多いので、今年はゲル状の防虫剤を持ち歩いてこまめに塗り直すようにしました。
写真は次男が滝を滑り降りているところです。
今年のキャンプ料理は完全に手抜きにしました。火おこし、飯炊きは子供達に担当してもらいました。写真は定番の炭火焼きステーキ。もう少し焼いた状態で写真を撮ったが美味しそうに見えますね。
今年の秘密兵器がこれです。最近体重を少し落とそうとしているので、ノンアルコール・ノンカロリーのビール風飲料を持参しました。キャンプで飲むぶんには充分な味でした。おすすめです。
さて、夜はたき火をしながらのんびり過ごしました。子供達はマシュマロ焼きを楽しんでいました。
最初にも書きましたが、今年は長く続いた梅雨、梅雨明け後のカンカン照りと極端な天候が続いたためか、生き物も例年と違う感じでした。特にトンボ類が少ないのが印象的でした。
野鳥は例年と変わらない感じでしたが、今年はアカショウビンがまだ鳴いていました。
帰省・キャンプ中に出会った生き物についてはぼちぼち紹介していきたいと思います。