6月はゼフィルスの季節ですね。ゼフィルスは翅表が綺麗なシジミチョウ仲間ですが、なかなか出会う機会は少ないですね。
身近なシジミチョウでゼフィルスに劣らない綺麗な青い翅表をしているのが、ツバメシジミです。
農道で盛んに吸水していました。湿った地面からは微かにアミノ酸臭がしていました。肥料でもこぼれた跡でしょうか。
同じ場所で4頭のツバメシジミが吸水していたのですが、なかなかまとまってくれず、単独での写真しか撮影できませんでした。
ツバメシジミは身近に見かけるシジミチョウですが、ゆっくり止まってくれることが少ないので、翅表をじっくり観察したことがありませんでしたが、あまりに綺麗な青色にビックリしました。
2010年06月27日
ツバメシジミ(2010-6-17 米原市)
2010年06月26日
キマダラルリツバメ(2010-6-24 京都市)
World Cupも一次リーグ突破で盛り上がっていますね。早起きが得意な私もデンマーク戦は少々寝不足で堪えました。
さて、梅雨の一休みで晴れ間の広がった24日にキマダラルリツバメを探しに行ってきました。
出社途中の早朝は観察できなかったので、夕方再度チャレンジしてみました。終業17:30と同時に退社して現地に18:00前に到着しました。
桜並木の続く川沿いにひらひらとぶ蝶を発見。キマダラルリツバメです。
キマダラルリツバメは、桜などの古木に生息するシリアゲアリに育てられる不思議な生態をもったシジミチョウです。
雄が葉の先にとまって縄張りの占有行動をしていまた。近くに別の個体が来ると飛び立って追い立てます。
翅表の青色と裏側の虎模様の対比が綺麗な蝶です。尾状突起が4本あるもの面白いですね。生態の不思議さとあわせて、この蝶の人気が高いのも理解できますね。
この日は夕方30分の観察で4頭を確認できました。生息地が限られる蝶なので、京都のように市街地の近くで観察できるのは本当にありがたいことです。
滋賀県にも以前は生息していたのですが、最近は観察できなくなっています。
近くでネットを持った蝶屋と思われる人を目撃しました。生息地が限定されていたり、個体数が少ない蝶は、採集せずに観察だけにして欲しいと思います。
2010年06月21日
モートンイトトンボ(2010-6-17 彦根市)
今年もモートンイトトンボを観察しに彦根市の休耕田に行ってきました。今回は早朝に行われる交尾を観察したかったのですが、ボケッとしていて彦根ICを過ぎてしまったりで現地に着いたのは7時半になってしまいました。
それでも何とか1ペアだけ確認、撮影できました。
モートンイトトンボ交尾
個体数もそこそこ多くて、成熟♂、成熟♀、未成熟♀を観察できました。
♂
成熟した♂はなかなか綺麗な青・黒・赤の配色です。私はスイカのアイスキャンディーをイメージしてしまいます。
♀
成熟した♀は若草色をしています。
♀未成熟
同じ種類のトンボとは思えないほど色が違います。イトトンボの仲間は未成熟と成熟した個体では大きく色が変化するものが多くて識別に困ります。
2010年06月20日
ミズイロオナガシジミ(2010-6-17 米原市)
梅雨真っ最中ですね。
天気予報でずっと天気が悪そうだったので17日に休暇をいただいて彦根、米原方面を散策してきました。
写真はその時に観察したミズイロオナガシジミです。ゼフィルスの仲間としては身近な雑木林で観察できるチョウです。
クヌギ林に沿った農道脇のササに止まっていました。
羽裏は一見白く見えるのですが、かすかに青みがあるように感じます。これが名前の由来でしょうか。
この場所では3個体観察できました。違う場所でもゼフィルスの仲間を捜したのですが、結局この日確認できたのはミズイロオナガシジミだけでした。
蝶屋さんみたいに長竿でバシバシしないと難しいのかな・・・。鳥屋の私としては何とか目視だけで探したいと思っています。飛ぶ時間も鳥と違うのも困りものですね。
2010年06月06日
瀬田公園でトンボ観察(2010-6-6大津市)
6月に入って最初の土日でしたが遠出せず自宅でゆっくり過ごしました。最近仕事関係で心身共に疲れています。
6月は生き物観察に面白い時期です。湿地の植物や蝶、ゼフィルスも久々に見に行きたいと思っていますが、どうなりますか・・・。サンコウチョウやブッポウソウ、アカショウビンも・・・。
さて、今日は昼の二時間ほど瀬田公園に行ってきました。思った以上にいろいろなトンボを観察でき、気分転換になりました。
トンボ1
ヨツボシトンボ♂
ヨツボシトンボ♀ ホバリングを繰り返しながら、産卵していました。
ヨツボシトンボ♂ 広角レンズで撮影。木道に寝転がってなんとか撮影できました。
トンボ2
ハラビロトンボ♂
ハラビロトンボ♀ 産卵飛行
ハラビロトンボ♀ 産卵を中断して一休み
トンボ3
シオカラトンボ♂
シオカラトンボ♂・♀ 雌の産卵を警護しながら飛ぶ雄
トンボ4
サラサヤンマ♂ 池から少し離れた水の枯れた小さな川をパトロールしていました。暗くて肉眼ではトンボの種類が判らず、撮影してサラサと判りました。
トンボ5
アオイトトンボ♀ 池から離れた山際にいました。
トンボ6
フタスジサナエ♂ やっと今年初めて小型のサナエに出会えました。
トンボ7
ショウジョウトンボ♂ 鮮やかな赤色が特徴のトンボです。
トンボ8
クロイトトンボ♂ イトトンボの仲間をもう少し観察できると思っていたのですが、残念ながらこれだけでした。
トンボ9
ムカシヤンマ♂ 公園のベンチに止まっています。人が近づいてもほとんど反応しないのですが、トンボが近くを飛ぶと素早く追い立てます。
ムカシヤンマ♂ 正面から。眼が小豆色の独特の色合いです。
止まっている場所に指先をのばすと移動してきました。ムカシヤンマをこの公園で観察できるとは予想していなかったので嬉しかったです。
今日は以上の9種類にくわえて、コシアキトンボ、オオヤマトンボ、シオヤトンボで12種類のトンボを観察しました。