滋賀県に10年以上住んでいますが、甲賀市など滋賀県南東部にはほとんど行ったことがありません。新名神が開通し短時間で行けるようになったので、今年は何度か行こうと決めていました。で、昨日5月29日に甲賀市油日周辺のため池、谷津田を散策してきました。
一番行きたかった湿地はフェンスと鉄条網で立ち入り禁止でした。保護のためとはいえ、少し残念でした。
さて、今回は観察したトンボを紹介します。今年は不順な天候で気温が低い日が続いたためか、トンボもやや遅い感じがします。
シオヤトンボ♀、♂
春を代表する里山のトンボです。雄は成熟して白い粉を帯びています。雄は盛んに雌を追いかけていましたが拒否されていました。何故か微妙な距離で地面に並んでいました。
ハラビロトンボ♀
今年初の観察です。腹部の太い体型で愛嬌のあるトンボです。同一体型の私としては親近感のあるトンボですね。
アサヒナカワトンボ♂
羽色が透明なカワトンボです。滋賀県では確か透明な羽色だけだと思いますが、褐色の羽色をした雄を観察できる地域もあります。
ニホンカワトンボ♂
褐色の羽色をしたカワトンボです。アサヒナカワトンボとは以前、同種として分類される場合がありました。今回アサヒナカワトンボと同時に観察できたのですが、こちらの方がやや大きく感じました。
ホソミイトトンボ♂
身体が細いイトトンボの中でも、一番細長く感じるイトトンボです。名前を裏切らない姿をしています。今回は一個体しか観察できませんでした。生息地が減少しているという報告があるので心配ですね。
サラサヤンマ♂
春に観察される小型のヤンマです。湿地のトンボですが、今回は湿地から離れた山際の林道で観察しました。まだ成熟していない個体かな・・・。林道上空を飛び回り梢で休息を繰り返していました。
サナエトンボの仲間も期待していたのですが、今回は観察できませんでした。甲賀市周辺の環境は故郷広島の世羅台地に近い感じです。でもちょっと開発が進んでいるかな・・・。