以前から欲しいと思っていた図鑑「広島県の両生・爬虫類」を入手できました。
我が故郷が誇る「比婆科学教育振興会」編の力作ですが、10年以上前の出版でネットで探してやっと購入できました。
で、長年の疑問?が少し解決しました。
それは、このブログでも紹介している(中央)中国山地の小型サンショウウオについてです。
私が学生だったころは、ブチサンショウウオとハコネサンショウウオのみしか生息していないといわれていました。ハコネはかなり形態がことなるのでブチと区別できていましたが、ブチのなかにもかなり形態の異なるものがいることは判っていました。
その小型サンショウウオが、高地型カスミサンショウウオとして取り上げられています。
80年代後半ぐらいから調査が進んでカスミサンショウウオと判定されたようです。形態的・生態的に異なる低地型のカスミサンショウウオと遺伝子レベルでは差がないそうで、本当に不思議です。
ほとんど同じ環境でカスミとブチとハコネが生息していることになります。実際に私も同じところで3種を見ています。
このブログで紹介した過去のサンショウウオはほとんど高地型カスミサンショウウオだと思います。この春はブチと高地型カスミの生息環境の違いを確認したいと思います。