4月最初の土曜日、日帰りで広島県北東部にスミレを中心とした花探索に行って来ました。
昨春は新型コロナの自粛だったので、2年ぶりです。
今年は春が早そうなので当初の予定より一週間早く行って来ましたが、結果大正解でした。
久しぶりに多くのスミレを観察でき満足しました。実家に立ち寄りたかったのですが、時間がなく諦めました。GWには帰省したいと思います。
さて観察したスミレなどを数回に分けて紹介したいと思います。
先ずは今回個人的に一番驚いたスミレ、側弁無毛のイブキスミレです。
イブキスミレは分布の限られたスミレで西日本では滋賀県の伊吹山、広島県東部から岡山県西部にかけてくらいしか分布していないと思います。
今年のイブキスミレ、全体に花付きが悪い様に思いました。咲き始めが早くだらだらと咲いているのかもしれません。
いつものようにイブキスミレや他のスミレを観察しながら歩きましたが、ふと目にしたイブキスミレに違和感が・・・。
側弁基部に毛がありません。驚きました。
イブキスミレ。通常の株、側弁基部に毛が密生しています。

イブキスミレ、花のアップ。側弁基部の毛がはっきりと判ります。

イブキスミレ。通常の株、アップでないこのくらいの大きさで撮影しても側弁の毛は判ります。
側弁無毛のイブキスミレ。約10mくらいの範囲に生育しているイブキスミレがすべて同様に無毛でした。

側弁無毛のイブキスミレ。側弁に毛がない以外の違いは無いように感じました。
側弁無毛のイブキスミレについて、山渓ハンディ図鑑日本のスミレ(山と渓谷社)には記載がなく、私自身も過去に観察した記憶がなく驚きました。スミレハンドブック(文一総合出版)には北海道産のイブキスミレは側弁無毛との記載がありました。
今回観察した側弁無毛のイブキスミレはごく狭い範囲にまとまって生育しており、何らかの遺伝的要因があるのかもしれません。
これからのイブキスミレ観察で楽しみが増えたように思います。
posted by makokuni at 19:31|
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